伊那「新宿の森」づくり エコツアー
このツアーは、2月に参加したスウェーデンツアーの主催会社、リボーンの壱岐氏に紹介されて、横浜市民の私も、急遽、参加させていただくことができた。学生時代に3年間住んでいた伊那へは、いろいろな手段で行ったり来たりしていたが、天ぷら油バスで行くのは、初めての体験。
現地では、NPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会の稲邊氏と合流、2日間にわたって、ガイドをしてくれた。
初日は、高遠でお昼を食べた後、稲邊氏が桜守を務める高遠城址公園を散策しながら、手入れ方法などについてレクチャーしていただいたあと、高遠湖にてカヌー。
羽広荘での温泉&夕食後にも、宿に来てくださり、里山の環境についての話をしてくださった。
2日目は、ますみが丘にある「新宿の森」にて間伐体験。ますみが丘は、信州にしては平らな森林で、とても手入れが行き届いており、明るく気持ちが良い。
私は、間伐作業はそこそこにして、ノルディックウォーキングと植物観察を楽しむ。
1ヶ月前の西駒演習林からくらべると、だいぶ秋に近づいてきた感じ。
ヒカゲノカズラ
自然に生えている様子を久々に見た。「そういえば、この辺のこういう場所ならどこでも生えているんだよな」と思い出す。
イヌワラビ
秋に近づいてきているけれど、結構グリーンがきれい。
メタカラコウ?
秋らしい風情。日向では、ワレモコウも咲いていた。
いかにも里山らしい植生。
例えば庭で、いくら同じ植物を同じように植えたとしても、こういう雰囲気をつくり出すことはできない。 こういうのって、本当に美しいと思う。
今回は、ツアーの参加者として行ったせいか、第二の故郷のような伊那を、純粋にお客様的に楽しむことができた。ますみが丘で過ごした時間はとても気持ちが良く、適度に手を入れられた森林の快適さを改めて実感。また、案内板や整備された散策路など、地元の方々の「みんなに気持ちよく過ごしてもらおう」という気持ちが伝わってきて、伊那の自然と、伊那の人の、良い気をたっぷりと浴びて帰途についた。
共通の目的をもっているコアな方々が集まったせいか、参加者の方々との話もすごく盛り上がり、帰りの渋滞もあまり気にならず、今後のいろいろな展開が、さらに楽しみになるツアーだった。