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ミツバチの大量死から考える

お盆が過ぎ、ようやくカラッとした晴れの日が続いている。そのせい??(のはずはないが・・・)PCの調子が悪い。メインで使っていたノートブック型は、完全に修理に出さなくてはダメな状態になってしまったし、その後、毎日使っているデスクトップ型も今日の午後になって調子が悪くなってしまった。ディスクのクリーンアップとか、システムの復元だとか、思いつく限りのことをしながら、その合間に、読みかけだった雑誌や新聞を読む。

そんなとき、ある文章に目が留まった。季刊『住む。』(No.30)の「畑からの便り」というコラムである。今年の春以降問題になっているミツバチの大量死や集団失踪の問題についてふれられていて、それによると、「日本での大量死は米農家が使用したカメムシの殺虫剤が原因の可能性がある」とのこと。

カメムシは出たばかりの稲穂にとりつき、汁を吸う。そうすると、吸われた穂粒には黒いシミがついた[斑点米]になってしまうのだそう。出荷検査の際にこの斑点米が1000粒につき2粒見つかると、品質が二等になり、売価も1俵につき1,000円程ダウンしてしまうとのこと。しかし、そこで安く買われた米は「米穀商社が高精度の色彩選別機によって斑点米穀を小石や雑草のタネもろともはじき、まったく一等米と同じ扱いで販路に回すのだ。」要するに、出荷する前に生産者みずから斑点米を取り除くことができれば「一等米」、できなければ「二等米」ということになるだけの話なのだが、「色彩選別機は農家個々に買える機器ではない」のだそうだ。
それから、「実は殺虫剤を使わずにカメムシを被害を防ぐ方法もある。」とのことで、「穂が出てから米粒に固化するまでの期間、あぜ道の雑草を伸ばし放題にしておくのだ。元々、雑草に発生し、その汁を吸っているカメムシは、追い立てなければ特に稲に移ることもないとされる。拙宅もそのようにして薬剤は使わずにきたが、一昨年、斑点米が生じた。万全を確約できない手法なのだ。」という。
筆者は、消費者が、「多少の斑点米があっても炊くときに取り除くからいいよ。」と言ってくれるなら、農家は1俵につき1,000円前後の増収になり、田んぼから農薬が一種類消える。と訴えている。

この文章と関連するような気がして思い出したのが、個人邸のオーナー様とのやり取り。よく、「この葉っぱが病気みたいなんだけれど、どうしよう?何の薬を撒けば良いだろうか?」といった内容の相談を受ける。緊急を要するような病気ではない場合、「それほど気にしなくてもいいじゃないですか、品評会に出すわけでもないんだし。」と答えると、大抵、「ああ、そうだよね。」と納得してくださる。(レストランや公共空間など、「見せるための庭」に関しては、プロとしてまた別の意識が必要だが。)

これと同じような意識を、食べ物に関しても持つようにすれば、農家や農産物に関する問題もちょっとずつ解決していくような気がするが、なかなか難しいか・・・

ところで、自分に翻って考えてみると、今まで、お米を研ぐときに黒い粒が混じっていたら、「いやだなぁ」と思いながら取り除いていた。でも、上記のようなことを知ってしまえば、もう、「いやだなぁ」と思わなくなると思う。身近なことを考えてみてもそういうことってたくさんあって、それが上手に説明されていれば、「それでも白いお米を選びたい」のか、「そうでないやつでもいい」という判断基準と選択肢ができてくるはずだ。庭に関するいろいろなことも、OKの「オネストカード」みたいに、簡潔に説明できるようになれるといいなと思う。

テーマ : ガーデニング
ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

小島 理恵

Author:小島 理恵
GARDENER Q-GARDEN代表取締役
All About 「家庭菜園」ガイド
町田ひろ子インテリアアコーディネーターアカデミー 講師

庭のプランニング・施工・ケアまで一貫して手がけている。四季を通じて植物を楽しむことができるオーガニックな空間づくりが特徴。

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