「憧れ」と「研究」 浦沢直樹 最終講義から
今さらながら、浦沢直樹さんって、すごいですね。
浦沢さんの漫画自体は、『パイナップルアーミー』くらいしかまともに読んでいないのですが、先日、「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」にちなんで、ラジオに出演されていて、それを車を運転しながら聴いていて、「この人すごいなあ~」と思い、即座に、その月の『美術手帖 特集:浦沢直樹』を手に入れたのでした。
この美術手帖のインタビューの部分は、ラジオで聴いていたことと、ほぼ同じ内容が語られていて、再読することで、その凄さを実感することができます。
今回、わたしが気になったのは、「憧れ」と「研究」という言葉。
名古屋造形大学マンガコースの客員教授をつとめていた浦沢さんの最終講義を文字に起こされたものから抜粋します。
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ちゃんと憧れがあるかどうかをもう1回確認してください。もし、憧れが薄らいじゃっていると思ったら、新しいものをどんどん見て、土台となる憧れの気持ちをガッチリつくってください。憧れる気持ちがしっかりしている人は絶対ぶれないですから。
〈中略〉
ちゃんとした憧れが土台にある人といえば、映画界ではスティーブン・スピルバーグです。映画オタクで、過去の名監督から影響を受けて、その流れを引き継ごうとしている。ザ・ローリングストーンズも、なんで、50年以上解散しなかったかというと、リズム&ブルースを愛しているから。憧れのリズム&ブルースをちゃんとできているかを、いまだに研究しているからなんですよ。
〈中略〉
そして、毎日、ちゃんと描くということ。マンガがうまくなる方法はそれ以外ないです。
とにかく描いて描いてかきまくる。頭ん中でボワーンと考えていてもダメなんです。
白い紙の上に何かを描かないと絶対に上手くなりません。
そして、今日話したことを心掛けてもらって、もし実践してくれたら、1年後には全然違う世界になっていることは保証しますから。
でね、マンガの道を突き進み出し、マンガ家というプロの道がもし開けたら、みなさんそこで覚悟してほしいのが・・・
宿題をやっていない夏休みの最終日のような日が、ほぼ毎日続き、そして一生続きます。
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「憧れ」が仕事への原動力となり、その本質的な部分を研究し続けることで、仕事を継続していく力となる。と。
なるほど。もやっとした目標ではなく、「憧れ」を具体的に持った方が、モチベーションを保ちやすいのは確かですね。
今週末、町田ひろ子アカデミーの「ガーデニングプランナー科」の最初の講義が始まります。
なぜか、例年、担任ではないのに、初日の午後の授業を担当するんですよね・・・
今年は、「憧れ」と「研究」という話をしてみよう。
ところで、私自身の「憧れ」は?
それを明確に持ってしまうと、「宿題をやっていない夏休みの最終日のような日が、ほぼ毎日続き、そして一生続きます。」ってことなんですよね・・・
うーん、微妙だな・・・・
浦沢さんの漫画自体は、『パイナップルアーミー』くらいしかまともに読んでいないのですが、先日、「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」にちなんで、ラジオに出演されていて、それを車を運転しながら聴いていて、「この人すごいなあ~」と思い、即座に、その月の『美術手帖 特集:浦沢直樹』を手に入れたのでした。
この美術手帖のインタビューの部分は、ラジオで聴いていたことと、ほぼ同じ内容が語られていて、再読することで、その凄さを実感することができます。
今回、わたしが気になったのは、「憧れ」と「研究」という言葉。
名古屋造形大学マンガコースの客員教授をつとめていた浦沢さんの最終講義を文字に起こされたものから抜粋します。
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ちゃんと憧れがあるかどうかをもう1回確認してください。もし、憧れが薄らいじゃっていると思ったら、新しいものをどんどん見て、土台となる憧れの気持ちをガッチリつくってください。憧れる気持ちがしっかりしている人は絶対ぶれないですから。
〈中略〉
ちゃんとした憧れが土台にある人といえば、映画界ではスティーブン・スピルバーグです。映画オタクで、過去の名監督から影響を受けて、その流れを引き継ごうとしている。ザ・ローリングストーンズも、なんで、50年以上解散しなかったかというと、リズム&ブルースを愛しているから。憧れのリズム&ブルースをちゃんとできているかを、いまだに研究しているからなんですよ。
〈中略〉
そして、毎日、ちゃんと描くということ。マンガがうまくなる方法はそれ以外ないです。
とにかく描いて描いてかきまくる。頭ん中でボワーンと考えていてもダメなんです。
白い紙の上に何かを描かないと絶対に上手くなりません。
そして、今日話したことを心掛けてもらって、もし実践してくれたら、1年後には全然違う世界になっていることは保証しますから。
でね、マンガの道を突き進み出し、マンガ家というプロの道がもし開けたら、みなさんそこで覚悟してほしいのが・・・
宿題をやっていない夏休みの最終日のような日が、ほぼ毎日続き、そして一生続きます。
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「憧れ」が仕事への原動力となり、その本質的な部分を研究し続けることで、仕事を継続していく力となる。と。
なるほど。もやっとした目標ではなく、「憧れ」を具体的に持った方が、モチベーションを保ちやすいのは確かですね。
今週末、町田ひろ子アカデミーの「ガーデニングプランナー科」の最初の講義が始まります。
なぜか、例年、担任ではないのに、初日の午後の授業を担当するんですよね・・・
今年は、「憧れ」と「研究」という話をしてみよう。
ところで、私自身の「憧れ」は?
それを明確に持ってしまうと、「宿題をやっていない夏休みの最終日のような日が、ほぼ毎日続き、そして一生続きます。」ってことなんですよね・・・
うーん、微妙だな・・・・