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5年前の3月11日

地震のあったあの時、法人化の準備のため、区役所で、印鑑証明の発行を待っていました。区役所で地震をやり過ごして、事務所に戻ると、本棚が崩れてていて、でも、そのときにいたスタッフが2人で、元通りに戻してくれていました。それで、夕方から予定通り餃子パーティーをして、その日は、「何かおかしいな・・・」と思いつつ、それほどヒドイことが起きているとは知らずに、音楽を聴きながら、楽しくおしゃべりをして、銭湯に行って、皆で事務所に泊まりました。(申し訳ないくらい、能天気な夜を過ごしていたわけです。)

翌朝、テレビをつけて、初めて、あの津波の映像を見ました。

何もかもが流されている様子を見て、月並みな表現ではありますが、愕然としました。

これまで、「私が作ろうとしてきたものは、一体何だったんだろう?」
これまで、ガーデンをつくらせていただくなかで、自分なりに、1ミリとか、1度の傾きにまで、ものすごーくこだわって、ものづくりをしてきました。でも、そんなものも、一瞬にして無くなってしまうんだ・・・そんなことしてきても何も意味がなかったんだ。

普段は忘れてしまっていた「形のあるものはいつか無くなる」という、当たり前の現実が、当たり前のこととして、自分の目の前に突如、現れたのです。たいしたものを作っていたわけでもない、こんな私でも、その衝撃はすごかった。

実際に自分が作った作品が流されたわけでもないのに、その喪失感というか、自分の無力感で、どうしていいかわからなくなってしまうのが怖くて、テレビを消しました。
(確か、それから1年間くらいは、テレビが見られなかったと記憶しています)
要するに、現実から目を背けていたわけです。

それでも、法人化の計画は、進んでいたので、粛々と作業を進め、余震が残る中、法務局に行ったり、銀行に行ったり、ただ、現実から目をそらすように慌ただしく行動していました。

そして、2011年3月17日、株式会社Q-GARDENを設立しました。

それから、しばらくは、「ものが作れないガーデンデザイナー」として、何をして良いのかわからず、ただ、茫然と流されていました。そんな状況で、会社をつくって、社長となって、人並みに社員を雇って、カッコ良くやろうとふるまっおうとしたって、うまくいくわけなんかありません。
当然、スタッフや周りの方々にも迷惑をかけてしまいました。(今さらではありますが、ご迷惑をおかけした皆さん、ゴメンナサイ。)

「震災から○年」といわれるごとに、私の会社も、同じように年を経ていきます。ですから、今年で5周年となります。
今、自分自身の「作品としてのガーデン」を作ること自体には、ほとんど興味がなくなりました。その代り、「住んでいる方に育てていただくガーデン」・「管理してくれるスタッフ達と一緒に作っていくガーデン」、その植物たちとともに、昆虫や鳥が増えてゆく豊かな環境。そういうことに力が注げるようになってきたなと実感しています。

このような未曽有の震災の直後に会社を設立するということ。

そういう自分の、何というか、めぐり合わせについて、当初は「まったく関係ないよ。」と思っていましたし、どうしてもそう思いたいと思っていましたが、違いました。
やはり、これは、そういう必然があって、結局、自分は、この仕事を全うするために、このタイミングで、いろいろなことを考えされられて、学ばせられるためにこういう風になっていたのだなと感じます。

あの震災を機に、世の中の価値観が、ドメスティックに変わりました。

これからも、皆さんにとって価値のある緑の空間をつくる仕事をしていく。それしかない。
それを肝に銘じて、仕事をしていきたいと考えています。

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プロフィール

小島 理恵

Author:小島 理恵
GARDENER Q-GARDEN代表取締役
All About 「家庭菜園」ガイド
町田ひろ子インテリアアコーディネーターアカデミー 講師

庭のプランニング・施工・ケアまで一貫して手がけている。四季を通じて植物を楽しむことができるオーガニックな空間づくりが特徴。

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