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遠い林・近い森―森林観の変遷と文明

ふと思い立って、大学時代の恩師の著書をババッと読み返している最中です。

私の恩師は、信州大学農学部森林環境研究室の菅原聰先生。もう、退官されて信州大学名誉教授となられていますが、ご健在です。私が在籍していたころは、「森林観」・「文明と森林環境」などをテーマに研究、指導されていました。

その著書のひとつ『遠い林・近い森 -森林観の変遷と文明―』という本を読んでいて、「ああ、いかにも先生っぽいなあ」というコメントを発見したので紹介します。

「移り変わる森林観」というテーマで、ドイツ人・フィンランド人・日本人がそれぞれ、どのように森林と付き合い、どのような森林観を持っているのかということを論じているのですが、日本人に関して、「日本人の多くは現実の森林を愛しているのではなくて、‘観念のなかでの森林’を愛しており、‘森林を愛する心’を愛しているのである。」と語っています。

この考察は、ドイツ人・フィンランド人・日本人(東京・伊那・旭川・山形等)の人たちに同じアンケート調査を行ったものを基にしていて、ちょうど私も、学生時代にそのアンケートの集計を手伝っていました。集計結果を見ながら、先生がしょっちゅう口にしていたことは「日本人は思ったことに○をつけるのではなく、テストのように正解と思ったことや、皆が○をつけそうな回答に○をつける傾向がある」だから「そういうことを頭に入れて、アンケートの結果を見ないといけない」ということでした。

そんなことを思い出していたら、研究室に初めて行った翌日のことを思い出しました。その日は、フィールドワークに同行することになって、その翌日に感想を聞かれた私は、「素晴らしい森だと思いました・・・」のような通り一遍の意見を言いました。そうしたら、「この研究室に来たら、きちんと自分の頭で考えた意見をしっかりと述べないといけない。皆がこう言っているからとか、女性だからとか、そういうことは全て頭から取り払って、自分の意見を自由に言いなさい。わかったね。」と、きつく言われました。それまでも、「自由に言いたいことを言っている」と思っていた私は、何か大きなもので頭をガツンを殴られたようなショックを受けたのでした。

遠い林・近い森―森林観の変遷と文明遠い林・近い森―森林観の変遷と文明
(1995/09)
菅原 聡

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小島 理恵

Author:小島 理恵
GARDENER Q-GARDEN代表取締役
All About 「家庭菜園」ガイド
町田ひろ子インテリアアコーディネーターアカデミー 講師

庭のプランニング・施工・ケアまで一貫して手がけている。四季を通じて植物を楽しむことができるオーガニックな空間づくりが特徴。

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