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森林は美しくなければならない

私が所属していた信州大学森林科学科森林科学研究室では、同窓会誌のような『む』という冊子が毎年1回発行されていて、昨日からそのための原稿を書いたりしていた。

それで、このブログに書くために、大学のことなどをネットで検索してみると、誰がいつ、どんなタイトルの論文を書いたかということが、意外にもきちんとデータ化され、残されていることを発見!自分も結構論文書いているじゃん!(もちろん共同執筆も多いが)と、我ながら感心してしまう。

これは、よく色々な人に話すことなのだけれど、4年生になると、研究室に通う毎日で、まず、行くとお米を研ぎ、炊飯器にセットし、とりあえず午前の2時間くらい文章を書いたり調べものをしたりする。お昼になると、皆で大量におむすびを握って、カゴに入れ、今日は「○○山に行こうか」という感じで車2台くらいに分乗して山に行き、河原や広場など適当なところでお昼を食べる。食べ終わった後は、山を歩いて、アケビやサルナシを食べたり、カゴをつくるために山ブドウのつるを採ったり、そんなことをしていた。帰ってくると、また文章を書いたり調べものをしたりして、夕方頃にはゼミ。というような繰り返しだったのだが、今となっては、お昼を食べに山に行っていたことしかほとんど覚えていない。そういえば、皆で夕飯の支度をしてからゼミにのぞんだりもしていたな・・・ストーブの上で煮込まれていくカレーのにおいを感じつつ、先生に論文のダメ出しをされるという・・・

そんな、食べていたことしか覚えていないのに、気付いてみたら、論文という形できちんと形に残ることをいつの間にかしていた(世の中にとってはとるに足りないことだけれど・・・)。そういう指導をして下さった先生に、改めて感謝したい。たくさんの大人の人がいつも言っているけど、こういうことのありがたさって、本当に、何年も経ってからわかるものなのだなぁと思う。

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3月5日の朝、伊那のホテルの部屋から朝やけを見る。
この仙丈岳がシルエットで浮かぶ姿を、3年間毎日見ていた。懐かしい・・・

今年の3月に、恩師、菅原聰教授の瑞宝中綬章受賞の祝賀会があり、その時に行われた講演会のメモを見返していたのだが、やはり、今でも強く心に残る言葉は、

「正解というものは一人一人違う。全員違う答えを出すのが、実は正解なんだ。」

ということ。

それから、森林経理学という学問は、森林の保続性と美しさを追求する学問だということ。

「森林は美しくなければならない」

そんな話、学生時代にされたかな?と思いつつ、今の自分がやろうとしていることを考えると、知らず知らずのうちにその理念が私の体にもしみついていたのだということに気づかされた。

恩師って、そういうものなのか・・・恐るべし。

森林―日本文化としての森林―日本文化としての
(1996/02)
菅原 聡

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ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

小島 理恵

Author:小島 理恵
GARDENER Q-GARDEN代表取締役
All About 「家庭菜園」ガイド
町田ひろ子インテリアアコーディネーターアカデミー 講師

庭のプランニング・施工・ケアまで一貫して手がけている。四季を通じて植物を楽しむことができるオーガニックな空間づくりが特徴。

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