星の王子さまミュージアム〈夏〉
イギリスから帰ってきて、あっという間に2週間あまりが経ってしまった・・・
この間、実は、箱根の星の王子さまミュージアムへ4回も行っているので、そのことを少し。
◆7月20日 本格的な夏休み前に、全体的なチェックと手直し
梅雨開け間近ころに何度かあった暴風雨と、その後の猛暑で、寄せ植えを中心に、傷んでしまった植物がかなりあった。その寄せ植えやハンギングバスケットを中心に、手直し作業をせっせと行うが、この日は、東京では36度になった猛暑日。さすがの箱根でも、ものすごく暑く、イギリスでのんびり過ごしてきた体には、かなりキツかった・・・
この1日だけではやりきれなかった部分や、雑草がものすごく生えてしまっていた部分があったので、次の週に作業することに。
吉谷桂子さんより絶大な信頼を寄せられている、マダム沼尻作のハンギングバスケット。
◆7月27日 この春FGP科を卒業した方たちの力を借りて、大々的に除草作業。
ずっと気になっていた県道沿いの部分や、ウワバミ(ゾウを飲み込んだウワバミというものが、園内にあるのです)の中がスッキリ!この日は、比較的涼しく、作業も快適に進む。
やっぱり箱根はこうでないと・・・
◆7月29日 竣工より1年目の自主点検
横浜を出発するときは霧雨程度の雨だったのに、仙石原に登っていくにつれて、なぜか、暴風雨に・・・
少し元気がなく、気になっていた樹木たちも、枯れるほどのものはなく、一安心。今後の作業方針などを、改めて確認する。
仙石原というところは、雨が降ると風も強く吹くという土地柄らしい・・・そして、標高が高いので、雨が降ると、気温も一気に下がる。ポロシャツ1枚で行ってしまったら、園内を歩いている間に少し濡れてしまい、その後、カゼを引いてしまうかと思うほどの寒さに・・・スタッフの方は、「ここは、雨が降ると冷えるんです」と、皆さん、しっかり、いつもより1枚余分に着ておられた。
◆8月5日 お盆前の手直し
「お盆休み前に、もう一度手直しをしておきたい」という、このガーデンのデザイナー、吉谷桂子さんの熱意に押されて、再び作業。ガーデンの中でも特にメインのスペースである、アジサイの小道とローズガーデンに、ルドベキア‘プレーリーサン’などの「真夏らしさ全開!」の草花を植え足す。
自他ともに認める「晴れ女」、吉谷さんと作業をする日は、大抵、ものすごく晴れる。嬉しいんだけれど、暑い・・・
こんな風に書いているだけでも、仙石原って、天気がめまぐるしく変わるところなんだなあと改めて思う。特に、日本全国の温室で育てられていて、いきなりココへやってきて植えつけられる植物たちは、環境に慣れるのに大変な思いをしているんだと思う。植えつける時期を選んだり、水やりや日頃の管理のしかたで、少しでもそのストレスを減らし、健康に育ってくれるようにしていくのが、私の役割。ようやく1年経ったけれど、まだまだ掴めていない部分がたくさんあって、これからも試行錯誤が続くと思うが、私にとって、「そこに植えられた植物が気持よく育ってくれていることが、来園してくれたお客様への最大のおもてなしである。」ということを肝に銘じて、ひとつひとつクリアーしていきたい。