やっぱり、大事なことは同じだった。
本を読んでいると、まったく別の著者の本なのに、「あの人が書いていたことは、こういう意味があったのか!」と、2冊の本が突然結びつくときってありませんか?
たまたま、佐々木俊尚さんの『キュレーションの時代 -「つながり」の情報革命が始まる』と、久米信行さんの『ピンで生きなさい 会社の名刺に頼らない生き方』という2冊の本を、同時につまみ食い的に読み進めていたら、佐々木さんの本に、「ネットは人の過去の言動を透明にする。」という項があり、「ああ、だから久米さんは、これからはピンで生きないといけないといっているのか!」とビビビッと結びついて、電車の中でひそかに興奮してしまいました。
もう少し、詳しく説明すると・・・
「ピンで生きるということ」について、久米さんはこう説明しています。
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ピンで生きるということは、「どんな職場であれ、順応できる」「どんな人に囲まれても、期待以上の役割を果たせる」ということだ。
そのために一番大切な資質は、景気や職場環境が悪かろうと文句を言わず、「人一倍働こう」「人より工夫して働こう」という気概である。どんな逆境にあろうと、自分で自分の背中を押せる「したたかでしなやかな意思の力」である。
〈中略〉
だからこそ、会社に残ろうと、転職や独立をしようと、いざという時=人生をかけた新しい挑戦に取り組む時、有形無形の支援を集めることができるのだ。目に見えない信頼の絆を築くことこそが、ピンで生きていくための大きな支えとなるのである。
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これって、ある意味当たり前というか、「自分だっていつもこういう風に考えて行動しているよ」という人はたくさんいると思うし、私も実際、「何で、今、改めてこういう本を書かれているのだろう?」と思いつつ読んでいました。
で、佐々木さんの本。
「ネットは人の過去の言動を透明にする。」という項で、このように説明しています。「つまり『事実の真贋をみきわめること』は難しいけれども、それにくらべれば『人の信頼度をみきわめること』の方がはるかに容易であるということなのです。」・「人の信頼度を測るということは、ソーシャルメディアの時代になって昔とは比べものにならないほど容易になりました。」
「たとえば二年ぐらい前にいったこととまったく正反対のことを今日言ったりすれば、だれかに検索されてたちどころに『佐々木さん、あなたは二年前にこんなことを言っていたのに、今日は違うことを言っているじゃないですか。どういうことですか』と指摘されてしまう。
それに較べれば、テレビのコメンテーターなんかはすごく気楽ですよね。
ワイドショーを見ていると、その日のスタジオの空気によって言うことをコロコロ変えているコメンテーターはたくさんいる。」
「これはサラリーマン社会でも同じことでしょう。名刺の肩書きというパッケージさえあれば信用されて、過去にその人がどんなことを言ったのかとか、どんな活動をしているのかとはあんまり関係ない。
しかしインターネットはそうではない。ネットで活動するということは、つねに自己の行動が過去の行動履歴も含めてすべて透明化され、検索エンジンにキーワードを一発放り込むだけでだれにでも簡単に読まれてしまう。」
「でも逆に考えれば、きちんと真っ当なことを言って世界観を一貫させて語っていれば、つねに自分の信頼をバックグラウンドで保持できる安定感のある世界であるということも言える。くだらないパッケージをかぶせたりしなくても、ちゃんと語っていれば、ちゃんと信頼される世界なんです。」
そうか、ソーシャルメディアの時代だからこそ、あえて「ピンで生きないといけない」と言っているのか!久米さんは。
久米さんも佐々木さんも、とても早い時期からネットを活用されていて、現在ではソーシャルメディアでも、積極的にご自身の「視座」を提供している方たちです。この二人が結局は「一貫した考え方をもってまじめに仕事していないといけないよ」という意味のことを書いておられる。
そうなんだよな。やっぱり。
たまたま、佐々木俊尚さんの『キュレーションの時代 -「つながり」の情報革命が始まる』と、久米信行さんの『ピンで生きなさい 会社の名刺に頼らない生き方』という2冊の本を、同時につまみ食い的に読み進めていたら、佐々木さんの本に、「ネットは人の過去の言動を透明にする。」という項があり、「ああ、だから久米さんは、これからはピンで生きないといけないといっているのか!」とビビビッと結びついて、電車の中でひそかに興奮してしまいました。
もう少し、詳しく説明すると・・・
「ピンで生きるということ」について、久米さんはこう説明しています。
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ピンで生きるということは、「どんな職場であれ、順応できる」「どんな人に囲まれても、期待以上の役割を果たせる」ということだ。
そのために一番大切な資質は、景気や職場環境が悪かろうと文句を言わず、「人一倍働こう」「人より工夫して働こう」という気概である。どんな逆境にあろうと、自分で自分の背中を押せる「したたかでしなやかな意思の力」である。
〈中略〉
だからこそ、会社に残ろうと、転職や独立をしようと、いざという時=人生をかけた新しい挑戦に取り組む時、有形無形の支援を集めることができるのだ。目に見えない信頼の絆を築くことこそが、ピンで生きていくための大きな支えとなるのである。
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これって、ある意味当たり前というか、「自分だっていつもこういう風に考えて行動しているよ」という人はたくさんいると思うし、私も実際、「何で、今、改めてこういう本を書かれているのだろう?」と思いつつ読んでいました。
で、佐々木さんの本。
「ネットは人の過去の言動を透明にする。」という項で、このように説明しています。「つまり『事実の真贋をみきわめること』は難しいけれども、それにくらべれば『人の信頼度をみきわめること』の方がはるかに容易であるということなのです。」・「人の信頼度を測るということは、ソーシャルメディアの時代になって昔とは比べものにならないほど容易になりました。」
「たとえば二年ぐらい前にいったこととまったく正反対のことを今日言ったりすれば、だれかに検索されてたちどころに『佐々木さん、あなたは二年前にこんなことを言っていたのに、今日は違うことを言っているじゃないですか。どういうことですか』と指摘されてしまう。
それに較べれば、テレビのコメンテーターなんかはすごく気楽ですよね。
ワイドショーを見ていると、その日のスタジオの空気によって言うことをコロコロ変えているコメンテーターはたくさんいる。」
「これはサラリーマン社会でも同じことでしょう。名刺の肩書きというパッケージさえあれば信用されて、過去にその人がどんなことを言ったのかとか、どんな活動をしているのかとはあんまり関係ない。
しかしインターネットはそうではない。ネットで活動するということは、つねに自己の行動が過去の行動履歴も含めてすべて透明化され、検索エンジンにキーワードを一発放り込むだけでだれにでも簡単に読まれてしまう。」
「でも逆に考えれば、きちんと真っ当なことを言って世界観を一貫させて語っていれば、つねに自分の信頼をバックグラウンドで保持できる安定感のある世界であるということも言える。くだらないパッケージをかぶせたりしなくても、ちゃんと語っていれば、ちゃんと信頼される世界なんです。」
そうか、ソーシャルメディアの時代だからこそ、あえて「ピンで生きないといけない」と言っているのか!久米さんは。
久米さんも佐々木さんも、とても早い時期からネットを活用されていて、現在ではソーシャルメディアでも、積極的にご自身の「視座」を提供している方たちです。この二人が結局は「一貫した考え方をもってまじめに仕事していないといけないよ」という意味のことを書いておられる。
そうなんだよな。やっぱり。
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