T様邸(世田谷区)
〈この写真は、昨年末の施工直後の様子。〉
ここの特徴は、GABIONというメッシュと玉石でつくったプランター。なぜ、こんなメッシュのプランターをつくろうとしたかというと、テラスの中心にある柱の周りに、メッシュのフェンスを立てたから。
その理由は、柱に沿って配置されているタテ樋。これが、リビングの正面からバーンと見えてしまうことが、お施主様の悩みのひとつであった。それで、それを目立たなくさせる方法として考え出したのが、柱の周りにロの字型にメッシュフェンスを立ててしまうということ。こうすれば、建物にビスなどを打たずに自立させることができる。
打ち合わせの際、「このタテ樋に、ツル植物を這わせてみたらどうか?」というアイディアも出されたが、それではかえってそのタテ樋の存在感が際立ってしまうと思い、悩んだ末考え出したのが、この方法。すぐ下のプランターには、日陰に強く、登攀性のあるアイビーを植栽している。その他の植物も、雨が当たらず、日が差さないという条件を考慮して、日陰と乾燥に強い植物を選び、寄せ植えにした。
GABIONと玉石のプランターには、ニューサイランやユーカリ、そしてハーブ類など、日当たりが好きで、乾燥に強い植物を選び、寄せ植えにしている。このようなプランターに実際に植物を植え込むのは初めてのことだったので、予想以上に苦戦したが、植物たちが無事、冬を越し、ボリュームも出てきてくれているので、安心した。
それから、こちらの円形のプランターには、それぞれ、サクラ・シマトネリコ・シダレモミジを植え、季節感を楽しめるようにしている。このプランターは、底面灌水システムがついているので、夏でも1週間に1度程度の水やりでOK。そして、キャスターもついているので移動も簡単。
実際この春、お施主様は、サクラを部屋からすぐに見えるところに移動して、毎晩、花見酒を楽しまれたそう・・・実は、クリスマスツリー用として、ドイツトウヒも同じタイプのプランターに植え込まれていて、クリスマスには一番良い場所で活躍していたが、今は、隅の方へ移動している。
マンション1Fの広いテラス。
施工中の様子は、こちらのサイトからもご覧いただけます。
GABION・玉石 … 株式会社 三楽
プランター … 有限会社 松尾貿易商会